動物にも自閉症はある:しつけに悩んでいる方へ

犬のしつけに悩んでいる方に、動物にも自閉症があることを知って欲しいと思い、この記事を書きました。

先日、東田直樹さんのドキュメンタリーを見たことで興味を持ち、彼の著作も読んでみました。
(その時の話はアメブロに書きました→ドキッとする言葉〜自閉症の君との日々

自閉症である東田さんがどのように世界を体験しているのかが分かりやすい言葉で書いてあり、素晴らしい表現力に改めて感動しました。

なぜこれほどまでに文章力が高いのか不思議に思っていたら、辞書を愛読していたと別の著作(『風になる―自閉症の僕が生きていく風景』)の中に書いてありました。

最初はイラストで言葉を説明した日本語の辞書だったそうですが、やがて普通の辞書に、そして英語にも興味を持ち、英語の短い文章とそれに対応する日本語が書いてあるものをどんどん暗記して、自分でも物語を書いたりして文章表現力が上達していったそうです。

短い文章を暗記すると飛躍的に言葉が上達するのは、私も高校生の時に英文法の授業で実感した経験があるので、とても役立つ方法なんだなと思いました。

単語だけ暗記しても、実際にその言葉を使えるようにはならないですからね。

さて、東田さんの本の中でとても気になる文章があったので、ご紹介させていただきます。

著:東田直樹「自閉症の僕が跳びはねる理由」より

以下抜粋


どうしてパニックになるのですか?

僕たちがどうしてパニックになるのか、みんなには分からないと思います。

パニックになる原因にはさまざまなことが考えられますが、環境を整えたり本人にとって不快なことを取り除いたりしても、パニックになることもあるのです。

みんなが僕たちを誤解していることのひとつに、僕たちはみんなのような複雑な感情は無いと思われていることです。目に見える行動が幼いので、心の中も同じだろうと思われるのです。

僕たちだって、みんなと同じ思いを持っています。上手く話せない分、みんなよりもっと繊細かも知れません。

思い通りにならない体、伝えられない気持ちを抱え、いつも僕らはぎりぎりのところで生きているのです。

気が狂いそうになって、苦しくて苦しくてパニックになることもあります。

そんな時には泣かせて下さい。側で優しく見守って下さい。苦しさのあまり自分が分からなくなり、自傷、他傷行為をするのをとめて下さい。


抜粋終わり

このようなことを書くと怒られるかも知れませんが、動物さんも同じだと思うのです。

実は動物さんにも自閉症や脳の発達障害の症状は見られます。

気持ちの通りに行動できない動物さんも中にはいるのです。

ですから、「行動から判断して我が家のペットの性格はこう」と決めつけないで下さいね。

特にペットショップにいるワンちゃんは、パピーミル(子犬工場)と呼ばれる劣悪な環境で生まれてくることがほとんどで、脳の発達障害の子が多いそうです。

【参考】パピーミルとは?⬇
パピーミルとは?動物好きには知っておいてもらいたい「子犬の工場」の実態とは

自閉症のワンちゃんの場合は、以下のような症状が顕著に見られます。

  • 他のワンちゃんと遊ばない
  • 抱き上げると暴れる
  • 音にとても敏感ですぐ吠える
  • 名前を呼んでも振り向かない
  • ずっと同じ行動を繰り返す
  • 急に怒ったり噛んだりする
  • 緊張に耐えられない
  • 表情に乏しい
  • アイコンタクトが苦手

(1〜2個該当するぐらいでは、自閉症ではありません)

まるで「しつけのできていないワンちゃん」「社会化に失敗したワンちゃん」というような症状です。

でも、ダメだと分かっているのに、どうしても吠えてしまったり、噛んでしまったりして、また失敗しちゃった( ´(ェ)`)と後悔しているワンちゃんもいるのです。

もし、動物さんのしつけで悩んでいる方がいらしたら、自閉症や脳の発達障害について調べていただければと思います。ご自身を責めることはやめてくださいね。

自閉症についての理解には東田さんの著作がとても役立つと思います。

表現する術を持たないと思われている動物さんは、伝えたいことを伝えられずに歯がゆい思いをしているかもしれません。

アニマルコミュニケーターとしては「自分はこの子のことを良く分かっている」と決めつけないで欲しいなぁと思っています。

空

また、この本の最後には短編小説が掲載されているのですが、とても素晴らしくて感動しました。

天国へ旅立った動物さんとお話しして、彼らが届けてくれるメッセージから「天国へ旅立った時の気持ちってこういう感じなのかな?」と私が想像した内容と共通する部分がとても多いのです。

天国へ旅立った動物さんや、愛するご家族がいらっしゃる方は、ぜひご一読いただきたいと思います。

私が読んだのは文庫版ではありませんでしたが、内容は同じだと思います。

自閉症の僕が跳びはねる理由 (角川文庫)


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お読みくださり、ありがとうございました(^.^)/